コーチングというビジネスのウソ
対等な立場で「励ます」のがコーチである。対等な関係が作れない未熟コーチもしくはコーチングのビジネス提供者に、捻じ曲げられたり、利用者側の無知により上下の関係に陥っている。
とある教育の本では「褒めない、叱らない、ただ励ます」と解いている。血縁があろうが無かろうが親子の関係でも上下ではなく対等な関係を築く。教える、教えられるではなく、ただ励ます。これが本来のコーチングである。
ビジネスとしてのコーチングでは、この原則が守られている訳では無さそうだ。能力が低いコーチは、どうしても上下の関係にしてしまう。その方が楽であり慣れているからだ。利用者も知識や自信が無いタイプも同様である。親子関係でも同じである。
コーチングで大事なのは本人の能力を本人のチカラで引き上げられるようにすること。上下の関係で教える側の能力以上は期待できない。父親を超えられない親子関係もそのせいである。
生命の危険が伴う行為には即刻「注意」するのは当然である。「叱る」は異なるのは言うまでも無い。あくまでも本人の「意欲」の向上がコーチの役割だ。
子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)
- 作者: 菅原裕子
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
- 購入: 21人 クリック: 201回
- この商品を含むブログ (43件) を見る