コンプライアンスを簡単に確認する方法
家族、子供、祖父母、父母に自信を持って伝えられるか。自分へのウソは良心の呵責はウツの引き金になり兼ねない。実行していなくても、考えるだけで影響を受ける。
仏教では殺生は禁じられている。狩猟を生業とする家に嫁いだ女性が、肉を食べ、武器の製造をする事は、殺生には当たらないという解釈があると言う。実際に殺している人のみが禁止行為を為していると考える。とは言え、できる限り殺生とは関係ないことを生業とした方が良いとのこと。
自分自身の経験でも、「これは限りなく黒に近いグレーだな。」という案件に出会うとやはり良心との葛藤がココロの中で生まれていることに気づく。その状態はあまり良くなく、感覚的には軽度のウツに似た心象になるのが分かる。良くないものは身体に入れるとすぐに分かるものなのだと、今なら分かる。
コンプライアンス的に問題が有るのか、無いのかの判定の最終防衛ラインは自分である。そもそも違反当然という企業文化の中ではまともな方が異端児扱いになる。知っていてやってるなら悪の美学なのかもしれないが、知らないで為している関係者も少なくは無い。そういう人に限って前例を立てに言い訳をするが、本人の責任はゼロにはならない。
やっと本論に入れるが、コンプライアンスの問題があるかどうかのテストは自分の良心に従う事となる。分かりやすい判定方法が、「家族自慢テスト」である。自分の子供、祖父母、父母に仕事のことを胸を張って自慢できるか、と言うのがその判定方法だ。このテストに合格するのは、問題が無いか気付いていないかであるので、本人の知識によるというのはあるが。
自分のココロは騙せない。少しでも黒ければ多少なりとも影響が出る。何となく思うのは、やはり顔、表情に出るということ。皆が笑顔でいるためにも、「家族自慢テスト」は有用ではなかろうか。