周知を集め、主座を保ち、和を尊ぶ〜松下幸之助のリーダーシップとは
周知を集め、主座を保ち、和を尊ぶ。何かを決める時は合議する。主体性を保ち教えを受け入れ尊び活かす。平和と礼を大切にする。
松下幸之助氏の気付きは「理法」と呼ばれるが、その中で論じられている今でいうところのリーダーシップ手法がこの三つである。最近読んだ本は一冊丸ごとでこれを説こうとするため、ピントがボヤけるが、この三つに絞るというのはとても判り易い。自分に振り返って考えれば、失敗するプロジェクトや空気がよどんだ組織はこの三つの何れかが欠けていた。
最近の問題意識として、人が集まるとその集合の結論が劣化するというもの。イギリスのEU離脱、米国の過激な大統領候補、日本だと憲法論議、私ごとだだが自治会の運営で思い知った。「三人寄れば文殊の知恵」と言うが現実は程遠く、いっそ貴族による専制政治の方が良いのかと思ってしまった。
この本を読んで解決方法は身近なところにあることに気がついた。