自己啓発本を読んでも成長しない訳
本を読み終わった満足思考停止するから。あるべき自分として行動しないから。そもそも自己啓発の市場が維持されているのは、誰もが変わらないから。
本を読むことの効果は絶大である。知識が得られるだけでなく、思考のスピードが上がると考えられる。自己啓発本は、何らかに知識に基づいた筆者の経験が語られることが多く、知識の獲得というよりは行動化に焦点が当たっている。にも関わらず、読み終わったことで安心し、行動化いないだけでなく、その本を読むキッカケになった問題まで解決したかのような錯覚、思考停止に陥りがちである。
自分は、あるべき姿に既になっており、その通りに先ずは行動する。「吾亦紅(ワレモコウ)」すなわち「我もこうありたい」と願うとうことは、今のあるべき姿ではない自分の肯定である。「なりたい」「なる」もあるべき姿は向こう側にあり、今の自分はこちら側に居ることを暗に示している。今の自分の受容である。あるべき姿になっていれば、何らかの不都合は乗り越える課題一つに過ぎない。
自己啓発本も次々と出版されるのもこれぞといった本やソリューションが無いのではなく、自己啓発本を欲しがっている人は自分を本気で変えたく無いからなのだろう。成長しようとする気持ちになったところで行動しない。行動しても結果が伴わなかったり、失敗するのを恐れている。チャレンジしなければ「やればできる」と思えるからだ。
今日より明日、明日より明後日。常に変化することを人生にすることがこのジレンマから抜け出る鍵である。
調子が悪い原因は
調子悪いを望む自分である。「儀式」を使ってマインドセットを切り替える。定期的にココロのわだかまりにアクセスし向き合う。立ち止まって考える時間を持つ。
「やる気」が出ないという時は必ずある。その原因は自分にある。誰かがそうさせている訳ではない。環境でもない。生きていれば「今」をどう解釈するかの選択権は自分にある。
調子が良いマインドセットに儀式を使って切り替える。これまでの人生でそれぞれの場面で上手くいったことがあったはず。その成功要因、KSF(Key Success Factor)に目を向ける。失敗の原因を探すより、再発防止、成功要因に目を向け、それを行動化する。そのマインドセットを呼び出せるように儀式を用意する。
そもそも調子が悪いと感じるのは脳が何らかの違和感、危険信号を受信しているはずである。少なくて週に一回、出来れば寝る前に心の中の棚卸をすり立ち止まる時間を持つ。生産性が落ちている時には言語化されない何らかのわだかまりがあるはずだ。紙に書き出すなど自分の心の中にアクセスする。
生産性を常に測り立ち止まる時間や頻度を調節する。
- 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子
- 出版社/メーカー: みすず書房
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気持ちの切り替えを早くしたいと思ったら
儀式を使う。何らかの重要な行動の前に、何時も同じ動作を行う。脳をその行動のためのモードに切り替える。
何らかの重要動作の前にはその直前に何時も同じ事前動作をする。そも事前動作が儀式である。儀式と言えばその典型はイチローの試合の日の昼のカレーとバッターボックスでのあの特有の仕草だ。
ヒトは歩く時、食事を摂る時、誰かと話をする時、それぞれの場合でモードを切り替えている。グズグズしている時はそのモードの切り替えが上手くいっていない。儀式を使えば自動的に脳がモードを変える。
ここぞというところでミスをするのは、ミスをするモードに切り替えてしまっているからである。この場合は、できる先輩、メンター、なりたい自分を具体的にイメージする。そのイメージ、ペルソナになりきる。なりきっていれば、ミスをするはずはない。脳がその人のモードで判断するのだから、間違いが無いのである。
演劇は文化祭ぐらいでしか接点が無かったが、今の自分には一番大事なスキルだと思っている。
- 作者: ジム・E.レーヤー,James E. Loehr,青島淑子
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みんな納得、打ち合わせの進め方
安心安全な雰囲気を作る、あるべき姿を共有する、納得するまで話してもらう。
打ち合わせの成否は、それを行ったことで、関係者が動機づけされ、より高い業績を生むことである。チームワークが重視される職場なら参加者の関係性もより良くする。このことについて言及して書籍や関連するトレーニングも多いだろうが、自分なりの解釈をきす。
安心安全な雰囲気を作る。参加者が自由闊達に話せるのはもちろんのこと、自分はここに居て良いのだという帰属意識の情勢も動機に深く関係するからである。慶長の本ではラポールと呼ばれるが、打ち合わせには必要だ。アイスブレークを取り入れ、予め空気は温めておく。
次に必要なのは、その打ち合わせのゴール、それも高い水準での基準の共有である。我々は時として低きに流れがちである。周りを見てもレベルがひくい。その人が上を見ようとしていないことも要因なのだが、リーダーはその点を意識し、高めの基準をその打ち合わせのゴールであると納得させる。理想論で語っても響かない。当事者毎の利害に沿って設定し受け入れやすくする。
あとは、納得いくまで話してもらうことである。参加者は必ずよろ高いゴールを実現するための答えを持っている。人は問いを持てばずっと答えを探し続けているものである。それまでの会議で素晴らしい結果が出なかったのは、ゴールのレベル合わせができていない二番目の問題である。
もうひとつは、各参加者の頭の中のモヤモヤを他者に話すことで整理してもらうことだ。これは話した人の立場が周りは理解する、より良いアイデアやそのディティールが補完される、何よりも参加者が快感を感じるのでその打ち合わせの印象がポジティブになる。ポジティブな印象は動機に直結する。
嫌なことに向き合う方法とは
手を動かす。手を動かすと脳が働きはじめる。わたしの場合には絵を描くようにしている。
自分の経験からウツとは思考のスピードが落ちた状態だと考えている。あたかもCPUが電力消費量を減らすためにクロックスピードを落としたり、マルチコアのいくつかを休ませるさまに似ている。苦痛が増えるかもしれない思考の「暴走」を避けるための安全装置なのだろう。
てを動かすと脳が働き出すのが分かる。試験勉強はとにかく書くとか言うがこれは真である。特に手を動かす神経は、脳の広範囲を占めており、それが活性化するかららしい。技の記憶と呼ばれる意識とは繋がっていない部分の活性化が良いように思える。
わたしの場合は絵を描くようにしている。視覚、空間認知などの部位も合わせて活性化するからだ。この状態でマインドフルネスをはじめる。研ぎ澄まされた感覚が自身の身体をより細かく認知するようになるからである。そして呼吸を感じることで、深いリラックスを得られる。
「今」と繋がる「質」の向上が「手を動かす」ことによりもたらされる。
c.f.
悩む時間を減らすためには
練習場、ベンチ、フィールドを区別する。職場、ボランティア、試験勉強でもスポーツに関係ない時も、練習場、ベンチ、フィールドと区別してみる。フェーズごとに集中する対象が異なることを意識する。
他者とは違うことをして差をつける為には、同じ様なことを繰り返しているところを改善する。頻繁に行っている事の改善は意識をしないと取り組めない。他者とは異なるこだわりが必要である。
「悩む」ことは時間の無駄である。悩まずに何かに集中すれば良い。では何に集中すべきか。それを助けるのが、今自分が居るのは練習場、ベンチ、フィールドなのかを意識すること。訓練、ウォームアップ、本番と言い換えても良い。よりイメージを強烈にするために「場」で表現した。
いきなり本番ではケガをするから、十分なウォームアップを行う。本番で迷わない手間には、複数あるシチュエーションを一つずつ繰り返して身体に叩き込む。意識せずに「身体が勝手に動く」様にしておく。
職場でたまに「練習」「ウォームアップ」をせずにいきなり本番を迎える人がいる。スポーツだったらケガをする。仕事では貴方のキャリアにキズがつく。これは避けるべきだ。
あなたのノートの取り方は間違っている
見たらスグに思い出せる様に描く。蛍光ペン、色付きボールペンで何が描いてあるか直感的に解るようにする。記号、絵、図を入れる。マインドマップでも良い。
ノートは見たらスグに思い出せるように描く。何度も繰り返し見たり、エピソードを加えることで思い出しやすくする。ノートを試験勉強に使う場合、何度も繰り返し思い出すことで記憶の定着をはかるが、パッと見て、「あの時はこんなコトを考えながら書いたなぁ」とエピソードを一緒に思い出せる様にする。
色を付け描いてある内容を区別する。少なくてもノートの中、出来れば自分自身の色遣いポリシーは統一する。後から読み返して混乱が無くなる。例えば、英語の勉強なら過去分詞は紫色と極める。探す時間も短縮出来る。
ここぞという場所には、記号、絵、図を入れる。ノートの中で同じものは何時も同じ風に表現する。ブラウズした時に出現頻度も把握でき、優先度を上げたりする時に重宝する。
マインドマップを使うのも良い。要素の関係性、ヌケ・モレもわかりやすい。発想を引き出す時にも有用だ。ただし、試験用の思い出し用の場合には書く内容を厳選するのが良いかもしれない。試験前の丸暗記の負荷を下げるためにも。
常にノートを取ることを習慣化する。ある程度まとまった時間をとって整理する。描き直しは出来るだけ避ける。その為にも次のアクションを考慮し、目的を予め決めてから描く。漫然と描き、そのままほっておくのは時間と筆記用具の無駄である。